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たんぱく質を考える

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老化

歳を重ねると共に見た目の老化が現れる方と現れにくい方がいらっしゃいます。何が違うのでしょうか?肌艶?姿勢?服装?髪型?

「そんなの、気持ちの問題でしょ」と言われるかもしれませんが、たんぱく質が大いに関係しています。

古今

それでも昔のお年寄りに比べると今の方々は若々しく見える方がたくさんいらっしゃいます。何が違うのでしょうか?

考えられる理由の一つに「生き方の多様化」が挙げられます。“働き方”や“生活習慣”、“生活様式”、“趣味・趣向”などに多様性が生まれ、よりその方らしさを表現できるようになったことも若返りの要因となっているのではないでしょうか。

その反面、冒頭にある「歳を重ねると共に見た目の老化が現れる方と現れにくい方がいる」ことについては、どのようにたんぱく質が関係するのでしょうか?

日本人のたんぱく質摂取量推移

1950年代と同じレベルにまで減ってきているそうです。1970年代から1990年代は80g前後の摂取量を維持しており、日本人の平均寿命が世界一に上り詰めました。しかし、2011年には67.0g、2017年には少し伸びたものの69.4gと、最も多いときと比較して約15gも低下。要因としては痩せ志向の高まりで肉類を避けるようダイエットや安価で手軽な炭水化物が豊富なインスタント食品が広く普及したことなどが考えられます。

そう言えば私の周りでも肉好きの人は若々しい方が多いような気が…

たんぱく質の働き

一般的にたんぱく質は「からだの材料」とされ、糖質・脂質と共に三大栄養素とされています。では、からだの材料としてどのように働いているのでしょうか?

『代謝の優先順位』

  • 内蔵や血液の組織形成
  • 活性酵素(ストレス、食品添加物、化学物質)により傷付いた細胞組織やDNAの回復
  • 唾液、胃液、ホルモンバランス、脳内分泌液(ドーパミン、ノルアドレナリン、セロトニン、アドレナリン、アセチルコリン、メラトニン、エンドルフィンなど)の循環補助
  • インナーマッスル(身体を支える筋肉=脊柱、関節、肩甲骨、骨盤周り筋など)の形成
  • 身体表面(皮膚、毛髪、体毛、爪)、粘膜(耳鼻咽喉、歯茎、傷口の修復)
  • アウターマッスル(表面的に見てわかる筋肉の発達)

このように代謝されることで、肌艶や姿勢、髪などに若々しさが現れることがわかりました。

一日の必要摂取量は?

特別な運動をせず、日々の生活代謝のみの人でも、体重1kgあたり1gのたんぱく質が必要です。つまり体重60kgの人なら60g(仮に全卵で計算すると約10個)必要です。

運動やスポーツをしている人は1.5〜2gが推奨されているため、体重70kgの人なら約140gは摂取したいところです。

体重1kgあたり1gで計算した場合、体重60kgで全卵約10個ですが、他の食材だとどうでしょうか。

  • 牛肉 → 250g
  • 鶏肉 → 220g
  • 牛乳 → 2L
  • 豆腐 → 750g(2〜2.5丁)

なかなかの量ですね。調理方法によっては摂取カロリーが大きくなり過ぎて生活習慣病を引き起こす可能性もあり注意が必要です。そんな中、最近は手軽に摂取できるプロテインも数多く販売されているので試してみる価値はあると思います。

まずは食習慣を見直すことが「公的保険に頼らない生き方」の第一歩ですよ。


2022.08.16 DEEM

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